生け花 冬 

12月に入りなにかとバタバタしていますが、

こんなときにお稽古で活けたお花を見ると

心が少し癒され ホットできるのは嬉しいです。

 

 

 



 

12月02日(お流儀 )

花材・・水仙 

とても難儀なお流儀で、袴をはずして、一枚一枚葉をしごきながら

よじれを直し 袴をはかせ直します。 

今回もほとんど先生に活けていただきました。 

<ニホンズイセン> 

気になりましたので検索してみました。

ヒガンバナ科スイセン属

原産地は地中海沿岸地域、日本においては、

ニホンズイセンが古くに中国を経由して渡来したといわれている。

分布は、本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化し、群生が見られる。

越前海岸の群落が有名であり、福井県の県花ともなっている。

有毒植物で毒成分はリコリン( lycorine )とシュウ酸カルシウム( calcium oxalate ) など。

全草が有毒だが、鱗茎に特に毒成分が多い。スイセンの致死量は10gである。

葉がニラととてもよく似ており、ニラと間違えて食べ

中毒症状を起こすという事件が時々報告・報道される。



 

12月17日

花材・・ソケイ・千日紅・スイトピー 

ソケイは12月に入ると、葉の色が濃くなり 葉から香ジャスミンの香りはもうなく

枝もしっかりし、「ためる」ことも難しくなっていた。

一年を通じ良く登場することも知った。



 

12月23日(卯杖 うづえ)

花材・・ヒカゲカズラ・稲穂・南天・金柑・リュウノヒゲ 

今日は、数ヶ月前から準備し楽しみにしてたお正月飾りを教えて頂きました。

卯杖とはもともとは宮中において、お正月の上卯の日から節分までの間、

邪気を払うために、部屋(柱)に吊るされていたものだそうです

古くは「日本書紀」の中にも記されていて、背丈程の杖(木の太い枝)を

天皇のお部屋の四隅に立てて、邪悪を払ったと記されているそうです。

平安時代 貴族の献上品となり、

そして次第に、「卯杖」はお正月に邪気をはらう「おまじない」としてのお祝いの杖となり、

平安時代以降は、一般の家のお正月飾りとして、

美しく装飾して床の間に掛けるようになったそうです。

京都の上賀茂神社ではお正月7日までに行くと分けていただけます。

厄除けに、杖をトントンと突いて良き年を願います。

卯杖に使われている本来の材料

寸 法:元来は5尺3寸(150センチほど)

木   :椿・柳・桃等の木を四角に削って溝を掘ります

(先月に先生宅の梅の木を頂き四角く削って準備していました。)

布   :西陣織 杖に巻いてあります

(錦糸を使った豪華な布を使っていますが ヒカゲカズラの陰で見え無いのが残念です。)

花 材:ヒカゲカズラ・・神代より不浄を払う植物とされていました。

(12月に入りそれぞれで ヒカゲカズラ探しをしていましたが 私には見つけられず、

Hさんが見つけてくださったので、取り寄せていただいていたヒカゲカズラに足せました。)

ひかげこうじ・・赤い実を結ぶ 赤は陽 南天を代用

(我が家の南天は実が付かず、山に入り頂いてきました。)

稲穂・・五穀豊穣

水引・・五色 青は木、赤は火、黄は土 白は金、黒は水 五色の紐を代用

飾り紙・・紅梅重ねの和紙白、檀紙  紅、紅唐紙

とても美しいお正月飾りが出来上がり 

足元に先月の万年青を置きましたら 何だか、一気にお正月が近くまでやって来た気分になりました。

 



12月27日 若松 (お流儀 三才格 )

花材・・松 

我が家にあった 古い「薄端」に活けましたが、 

薄端が小さく、ハラン用で小さすぎ、私では活けられず   

枝の処理と「ため」真似事をしましたが 後は先生に活けていただきました。 

金銀の水引を相生結びにするのも難しく、来年までに家で練習しなくては。

☆30日まで水引の先端はいわっておき、葉が広がるので水も入れない事 

 



12月30日 万年青 (お流儀 七五三 )

花材・・万年青 

母が注文し何十年ぶりかで活けましたが うまくいかず、

私が先生に携帯メールで指導していただき 難儀しながら活けました   

後日 「葉組百選」を買い みましたらかなり違っています。 

来年は教えていただかないと・・

 

花材・・結び柳 

12月の初めに公園で頂いてき 結び柳の真似事で床飾りにしました。

「結び柳」ネット検索してみました。

結びの「むす」は、「産む」、「生む」という言葉とつながり、

青々とした柳は、いつまでも変わらない生命力を表すとされる。

初釜の床飾りで柳の枝をたわめ曲げて輪に結び、

床の柳釘などに掛けた青竹などの花入から長く垂らしたもの。綰柳(わんりゅう)ともいう。

「綰」とは曲げて輪にするという意。

「正月の朝、楊柳の枝を戸口に挿しておけば、百鬼が家に入らない。」

また「柳」を「竜」に通ずるものとし、進士に合格する登竜門にあやかろうと、

橋のたもとにある柳の枝を一枝折って子に与え、

竜(柳)になれと子を励まし、出世を祝ったとあり・・

ネットの「結び柳」は私が活けた柳とはかなり違っています・・

来年はもう少しうまく枝の整理をしなくては

 

花材・・餅花(もちばな) 

先生から教えていただき 残った柳に餅花をつけお正月の玄関飾りにしました。

餅花を検索してみると、正月とくに小正月に、

ヌルデ・エノキ・ヤナギなどの木に小さく切った餅や団子をさして飾るもの。

一年の五穀豊穣を祈願する予祝の意味をもつとされるとあります。

毎年30日にお餅をつきますので、紅白のお餅を作り柳につけるのですが、

一人では直ぐにお餅が固まるので難しく、

家族総出での賑やかな餅花作りになりました。

後日京都で餅花を見ましたら、我が家のお餅は少々大きすぎ、

柳の小枝は落してありました。 

花材・・卯杖・若松 

若松の水引をはずしお水をいれました。

今年は何時もとは違い、嵯峨御流のお花を習ったことで、

京都風の素敵なお正月飾りの玄関となりました。

 

 



12月31日 我が家の庭

30日夜からの雪で庭が雪化粧しました。

今年はお花を習ったおかげで、家はとても華やかになり

生け花を通じて 母との共通の話題ができ、心休まる一時を持てとてもよかったです。

来年は母が元気なうちに「お茶」も始める予定です。