お茶 (2011年) 

 

 

一月からお茶をスタートさせました。 

母が元気な間に 自宅にあるお茶の道具を

譲りうけながら、教えてもらっておきたく

今お花を習っている「裏千家」の櫻井先生のもとで教えていただきます。 

 

  

  



 

1月10日

 初釜 

お軸には「鶴舞千年松」と書かれ・結び柳・青竹の花筒には曙椿とウグイスカグラ・「訶梨勒」カリロク 

控室にはお鏡様ではなく見るのも初めての墨が飾られていました。  

「訶梨勒」カリロク 

日本では訶梨勒(カリロク)、または「訶子(カシ)」などと呼ばれ、

奈良時代に鑑真和上が日本に始めてもたらし,

薬効があり邪気をはらい、霊力があり諸病を癒すといわれています。

室町時代、足利義政の時代より実の形を模した袋に入れ

邪気払いとして書院などの柱に飾りました。

 

最初のお稽古はなんと初釜からとなり,

「初釜」の知識がないのでネット検索しての出席でした。 

「初釜」 

初釜とは茶道の行事の一つです。

新春を迎えて初めてかける釜のことで、新しい年を祝う茶道の新年会のようなものです。

新春らしい設えを楽しみ、懐石料理をいただき、

お手前を拝見してお濃茶やお薄茶をいただきます。

@席入り・・正客から順に入り、掛け物・釜の拝見を済ませてから席に入ります。

A初炭・・釜に炭を入れるのを拝見します。

B懐石・・お食事をいただきます。

お食事のときに空いてる手を受け皿のように添えるのはマナー違反です。懐紙を添えていただく。

C主菓子(おもがし・・)主菓子をいただきます。お菓子を懐紙に一つ取り、楊枝でいただく。

楽しみにしていた「花びら餅」はお正月にだけいただける伝統の和菓子の一つです。

白味噌のあんと甘く煮たゴボウが柔らかいお餅や求肥で包んであり 初釜でよく用いられます。

D濃 茶・・ 濃茶はとても濃いお抹茶で、一椀の茶を3名〜5名でいただきます。

濃茶を少しずつ三口半ほど飲み、茶碗の飲み口を懐紙で拭い、次のお客様に勧めます。

E薄 茶・・ 「可愛いウサギと相生結び」干菓子が出され、薄茶をいただきました

F拝 見・・ お道具を拝見します。直接手に取って拝見することができました。

 

 

「お茶事懐石」「濃茶」等々初めての経験・生徒さんとは初顔合わせ、

お茶は40年前に数か月習っただけですので、何も分かりませんが、

先生がお優しいので、気負うことなく出席できました。

未知の世界に足を入れ、背筋がピンと伸びとても心地よく

五時間余りが瞬く間に過ぎて行きました。

着付けを習って1年弱、母の無地の小紋でスッキリと出席です。 

着付けの先生の特訓のおかげで、着くずれは全くなく安心して過ごせました。 

さぁ〜新年とともに「お茶」をスタートさせました。 

固くなった頭がどれ位柔らかくなるかしら・・ 

お稽古が楽しみです。 

 

 



 

01月13日

初稽古 

お稽古がスタートしました、お花と同じ曜日ですので 

お弁当持ちでのお稽古で、朝から夕方まで着物で過ごします。 

今日のお稽古は、割り稽古に始まり薄茶の棚手前でした。 

袱紗さばきは少し覚えていましたがお手前はさっぱりです。 

固くなった頭が、どれだけ動くか楽しみです。 

私が帰宅するのと、母がディから戻るのとどうじでした。 

 

 



 

01月20日

お稽古 

自宅で少し練習しては見ましたが、なかなか難しい。

今日は水差しを運び入れての炉の薄茶手前、 

流れさえ覚えれば後は少し変化するだけとのことですがなかなか・・

お花のためにカメラを持参していますが、 

お茶席でのカメラはまだまだ撮りたいとは言い出せません、

炉のお釜と柔らかな炭火はとても素敵なのですが・・ 

大先輩方の前では ちょっとねぇ・・ 

先輩方は・・曲げの水差しと・お盆にお茶入れが仕覆に入り・象牙の茶杓でした。 

今日の着物も右側に皺がでているわぁ〜。次の課題です。 

 

 

 



01月27日

本日のお稽古は「炉・建水・薄茶手前」 

少し自習していきましたが、 

固い頭は少しも覚えていません、前途多難です。 

亡義母の着物に名古屋帯を締めてでかけましたが、 

古い着物は糸が弱っていて、おしりの糸が切れほつけてビックリ、 

先生宅でしたので良かったけれど 出先ならえらいことでした。 

古い着物での外出には携帯の裁縫道具が要りそうです・・ 

今日はカメラマンがいなかったので、和服画像はお休み、 

 

 



 

02月03日

本日のお稽古は「炉・建水・薄茶手前」 

しっかり自習したつもりでしたが、 

固い頭は使い物にならないのか 忘れているところがいくつかありました。 

祖母の着物に名古屋帯を締めてでかけました、 

帯が少し歪みましたが 背中に皺が無いから まずまずかなぁ〜。

 

 



 

02月10日

本日のお稽古は「炉・建水・薄茶手前」 

修理に出していた風炉が出来上がり、みっちり練習をと思いましたのに

50年前の母の柄杓は、釜に入れると見事にヒビが入り、

お湯が漏れてしまいました。駄目かもとは先生に聞いてはいましたが、

お水は汲めていたので大丈夫とばかり・・・

先生に古いのを頂いて練習してお稽古へ 

成果はまだ、少し間違えてしまいます。 

今日の着物は祖母のです。 

着付けの先生のお話では、この帯はもう手に入らないとか・・ 

画像で見ると背中に皺が入っています・・ 

着物もまだまだだなぁ〜〜。 

 

 



 

 

 

 

03月03日

本日のお稽古は「炉・棚・薄茶手前」「初炭」「吊り釜」

薄茶手前の順番は、少し間違う程度でほぼ覚えたが、

次はより美しいお手前へと、指の形を教えてもらっている。

今日のお茶碗は貴人茶碗とかわり、真似事だが扱いが難しい・・・。

「初炭」

炭を籠に積む所から始まり、炉に炭を入れる作法だ、

後日 「炭手前」の本を買いみているが これだけは家での練習はできないなぁ〜〜。

炭斗に割毬打を枕炭にし、丸管炭を左、割管炭を右、

丸毬打・割毬打・丸毬打の順にを丸管炭に立てかける、

割管炭に止炭を立てかける、胴炭をのせる、香合台を置き、そばに枝炭を置く。

戻ってから着物の写真を撮ったが 帯が着くずれしていた・・。

 この着物は主人の母ので、「大正ロマン」の柄とか  

 

 



 

03月24日

本日のお稽古は「炉・棚・薄茶手前」「三友の式」

「三友の式」

十三代圓能斎が好まれたもので、花をいけ、香をたき、

薄茶を点てることから名付けられました。

花は、花寄之式が基本で、場合によっては廻り花の形式になることもあります。

花寄(はなよせ)とは、床の間に様々な花器を置き、

それぞれに花を生けていく形。 

やっと帯がうまく締まり、きれいな形にしあがりました。

 

 

 



 

04月05日

水無瀬神宮献茶式に行ってきました。

朝9時までに神社に到着、献茶式では裏千家お家元のお手前を拝見できました。

優雅できりっとした袱紗さばきに見とれ・・

お茶席では見事なお茶のお道具での薄茶を頂き

野点席では運良く、お家元御一行様と同席。

お家元の気さくなお話に聞き惚れてしまいました。

今回は色無地は祖母の着物で帯は母のです。

 

 

  

 

04月05日

棚:旅箪笥 

 

秀吉に従って、利休が小田原の戦場に赴くとき、茶道具一式を箱に詰めて運び、

これを棚として使って茶を点てたことに由来して付いた名前だそうです。

棚をそのまま外に出し、その棚板の上で芝点という点前をすることも出来ます。

 

 

四月の釜:透木釜

炉の釜は普通は炉の中に埋め込んだ五徳に乗せて湯を沸かすのを常としますが、

四月に使われる透木釜はこの扱いが常とは異なり,

炉の落しに、透木と呼ばれる木を置き、

釜の羽をこの木の上に乗せて釜を支えます。

気温が上がってくる時期に、炉の火を釜の羽で遮り、

お客様から火を遠ざけれるという気遣いからとのことです。

 

 

今日の着物は我が家にあった、80年ほど前の薄手の着物。 

しつけがついていて誰も袖を通していません。

私には派手ですが 橘の柄で丁度今の季節にあいますので、

 

帯を少し抑えた柄にし着てみました。 

振り向かないでと言われそうですねぇ〜〜。 

 

 

  

 

05月12日

風炉 

 

五月に入り茶室も炉の季節を終わり、風炉の季節に入りました。

お客様にぬくもりを伝えた炉は、炉蓋に覆われ、

替わりに用意された風炉釜はお客様から遠ざけた場所に置かれています。

これもお客様への気配りを表しているようです。

  

お茶室のお花「杜若」

杜若は結納の日に活けられるお花で、

見せていただいたお生花の教本に 結納の日には「菖蒲か杜若」を活け

どちらもない季節には 縁起の良いお花を活けるとありました。 

杜若の花葉から少し出し、恥じらいながら結婚を喜ぶ女性を表しているとあります。

古風ですねぇ〜〜。

一重の着物は6月からだそうですが、

今日は気温が高く あわせの着物では暑かったです。

一重の涼しそうな着物がほしくなりました。  

今回もお尻のあたりに皺が出ました。綺麗に着るのは難しいです。 

 

 



 

06月02日

棚:竹台子 

 

六月に入りました。

お茶室には「竹台子」が登場しています。

棚にはお茶の道具が全て飾られています。驚いたことには風炉までならんでいました。

帰宅後検索しましたら、「台子」は一般に格式の高い茶礼で用いるものとされ

道理で この日の先輩方の濃茶のお手前は いつもに比べるとても丁寧だった。

「真台子」を用いた点前は、茶道の点前の精神的・理論的根幹を成すものと考えられており、

奥儀・奥伝・奥秘などと呼ばれて最後に伝授される習わしであるとのこと。 

この日私は「竹台子」の真似事で薄茶点前でした。 

 

 



 

06月23日

「茶カブキ」

棚の上の赤い袱紗がかかった御盆の中になに「茶カブキ」の可愛い「五つの棗」があります。

今日は、足を火傷しているので正座はできないので欠席の予定でしたが 

次いつするか分からないのでジーンズでもいいからとのお言葉で 

客人として参加させていただきました。

三種五服の濃茶を飲み、銘柄をあてるお稽古です

室町時代に茶を飲む習慣が根付き、宴席などで行われていたが、

茶道が確立するに従い、本道では無くなった。

そのため「傾き(かぶき)」と言う名前になってしまった。

千家七事式(しちじしき)の七つある式法のひとつ、

五つの棗(なつめ)のうち 三つの蓋の裏にそれぞれ

「竹 田」・「上 林」・「客」と書かれており

残りの二つの蓋の表に「竹 田」・「上 林」と書かれ、

その表に書かれ銘のわかった「竹 田」・「上 林」の二つを飲み

次に、銘の伏せられたの「竹 田」・「上 林 」・「客」を飲み

どれが「竹 田」・「上 林」・「客」かを当てる。

飲んだお茶が何かを書いて折据の中に入れます

最初の二種の違いはわかるに、次に出てくると1種類しか分かりませんでした。

難しいです。 

 



07月07日

「梶の葉」

先生から「七夕の梶の葉」をいただきました。

「梶の葉」は、平安時代から神聖な木とされ神事に用いられ、

供え物の敷きものに使われたりもします。

茶道「裏千家」では、涼しさを演出するため、

水指の蓋のかわりにこの葉を使われます。

お点前の中では、水指の蓋をあけたら、葉を折りたたんで建水に放ちます。

薄茶点前のみにつかわれます。

里芋の葉の露で墨をすり、梶の葉に恋の願いを書いて川に流すと

梶の葉が「舟の楫(かじ)」となり、

天の川に届いて願いが叶えられるとか…。

もう七夕飾りもしなくなった我が家ですが

夕飯のお皿に「梶の葉」を敷き季節をあじわってみました。

 

 



07月21日

今日は「茶箱」を使ったお稽古でした。

「茶箱点前」には、裏千家十一代玄々斎が創案し

春夏秋冬の四季を表す“卯の花点”“雪”“月”“花”があり、

十四代淡々斎が創案した“色紙点”、和敬点”の6種類がある

野点に使うために創案されたそうです。

 

今日の着物は 昨年祇園祭に着るために買いました、 

洗える着物です。 

 

 



07月28日

今日は先月ありました「茶カブキ」でした。

今度こそお茶名が当たるようにじっくりと頂きましたら

見事に当てることができました。嬉しいわぁ〜〜♪。

さて、今日のお道具は我が家のです。

注文していました「大内棚」やっと届きましたのでお披露目です。

「大内棚」 

透かしは「菊と桐」で客付きに桐菊・勝手付きが菊桐と逆に意匠されています。

無限斎の紅溜塗の二重棚です。これがほしくて探してもらい四か月待ちました。 

釜は「鬼面朝鮮風炉の霰釜」 

亡祖母が買いました戦前の品、使ってみましたら錆がひどく修理に出していました。 

お道具が全て揃うのに8カ月ほどかかりました。

「茶入れ」と「蓋置き」はチョット奮発して棚に合わせて購入。

後「水次」と「風炉先屏風」が揃えばOKですが予算がねぇ〜〜。

しっかりとお稽古しないとねぇ〜〜。



09月08日

今日は瓢棚(ひさごだな)での薄茶と濃茶のお稽古

順番をほぼ覚えたので、もう少し綺麗なお手前をと・・

皆さんが来られるまでに いつも以上に丁寧に教えていただく。

美しい指の扱いを教えてもらう。

親指と小指が直ぐに離れてしまうので気をつけないと・・。

 

9月に入ったので、「絽の着物」から「一重の着物」に替えて

今日は母の大島を着ていく 

とても着やすく、帯もしめやすく手早く着られました。



10月20日

今日は行台子がでていました。

先輩たちは上級のお手前ですが、私は薄茶・濃茶のお手前・・

ほんとなら行台子を扱うこともまだまだですが、

私だけ初心者なので、お目こぼしで使わせていただいています。〜♪

  

とても珍しい「キイジョウロホトトギス」がいけてありました。

「キイジョウロウホトトギス」を検索してみました。

つややかで鈴の形のような黄色の花をつけ

「山里の貴婦人」とも呼ばれ優雅に咲きます。

名前の由来は、紀伊(キイ)は紀伊半島。上臈(ジョウロウ)とは

江戸幕府大奥の職名で優雅な貴婦人という意味からこの名がつきました。とありました。 

今日の着物は母の大島と帯は櫻井先生に頂いた袋帯です。

袋帯は只今特訓中、早く手早くしめられると良いのですが まだまだ悩んでばかり。



10月27日

今日は「炉開き」でした。

少し早いのですが、次のお稽古日が祭日に当たるので今日行われました。

「炉開き」はお祝い事なので、お祝いの言葉を述べます。

炉に灰と炭が入り・・釜がたぎり炭がはじける音・釜から上がる湯気・・。

日常とはかけ離れた ゆったりとした時間が流れます。

  

水差しには干し柿の絵を見つけ・・床の間にはツワブキが・・。

外の気温が高くても お茶室は晩秋をかんじられるます・・。

そして、先生お手製お餅入りのおぜんざいが振る舞われました。

「お箸」に注目してください。種類の違うお箸が並んでいます。

お祝い事のお箸はクロモジと赤い杉のお箸を使うそうですが・・

赤い杉のお箸は入手できないので食紅で染めたお箸が出ました。

今日も母の着物と帯で、少々お出かけモード。

昨日ネットのご夫婦と京都でお会いした着物です、

おかげさまで長時間の外出や会食もOKになりました。